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#ブログを書こう を企画・執筆・編集した話し #DevReljp の本

いかがお過ごしですか? 大きめの環境変化があった Journeyman です。

再び紙の本を執筆したので、振り返りを残します。前回は2冊の共著本を執筆(ストーリーは以下)し、今回は制作全般に範囲を広げ、共著本1冊の企画・執筆・編集した話しです。

始めに…

2019年02月、技術書典6 当選の報せが、コミュニティ「DevRel Meetup in Tokyo運営チーム」に届きました。ミートアップ参加者向けSlackで執筆者募集を掛け、一気に準備に向けて動き出します。

書きたいメンバーを募りながら、執筆テーマについて活発な議論が展開されます。議論の末、DevRelに関わる3つの異なるテーマでそれぞれ本を執筆するコトになりました。結果的に、全体のコンテキストは 〜技術を伝える技術〜  になりました。

・英語
・プレゼン
・ブログ

書籍の取りまとめの経験はありませんでしたが、オウンドメディアの編集長兼メインライターを務めたコトがあり、「ブログ」本 #ブログを書こう のリーダーを担当させていただくコトになりました。薄いとは言え、本のプロデュースとディレクションの始まりです。


企画編

決まっていることは、ブログをテーマに大体40ページくらいの本を共著で執筆する、というコトくらいでした。強いて他に上げるなら執筆者の締め切りが年度末の忙しい03月末という点。「ブログ」は3つの執筆テーマ中でも、最後まで執筆者が集まらなかった問題児で暫く執筆者2人の状態が続きました。一方、「英語」は人気のテーマで順調に執筆者が集まり、ひと足先に次の段階に向かっていました(汗

何とかしたい…。本で実現したいコトやその価値を、すぐに執筆者候補に伝えられるよう、具体的に何度も脳内議論します。仲間集めに際して、ひととなり、普段の活動、ブログを含めた執筆経験などをヒントに、おひとりおひとり口説いて回ります。

最終的には自分を加えて6人の執筆者の方にご参加いただけることになりました。フリーランスのエンジニア、スタートアップからグロバール企業のDevRel、イベントレポートを多数書いている元システムエンジニア、そしてB2Bオウンドメディアの編集長(自分)と、多種多様な方々です。お声掛けに際して意識したのは執筆意欲があるか?です。前作「デベロッパーコミュニティの光と闇」でご一緒したのはお2人、半分の方が今回初参加の方でした。

執筆テーマは、主にコミュニティのSlackと個々人と繋がるメッセンジャー(Facebook)でやりとりします。全体としてどんな本にしたいかをお伝えし、個々の執筆内容は基本的にお任せしました。仲間が集まりました、いよいよ執筆です。


執筆編

自分の執筆パートは、他の執筆者の方が書かなかったテーマで書くとコトにしました。執筆者の持ち味が出るコトと幅広いテーマで厚みが出るコト、相反しそうな要素をどうバランスするか考えて決めました。

書くテーマを大まかに10個くらい決めておき、声掛けに際して、そのテーマのひとつや自分が考えない内容を書いてくれそうな方をお誘いし、最終的に3つのテーマに絞れました。共著者が見つからず、全部書くコトにならず良かったです(ホッ

結果的に書いたのは、プラットフォームについて書いた「どこで書く」、SNSでの周知を軸に書いた「どう届ける」、検索結果について触れた「どう見つける」です。共著者の方が扱ってくれ自分で書かなかったテーマを明かすと挫けがちなアウトプット活動を「どう続ける」とオウンドメディアに関して「どう運営する」です。思いが詰まった内容で最初の読者として拝読できて幸せでした。オウンドメディアの立ち上げについては別エントリーで書いています。ご興味ある方は、は以下をご覧ください。ヒントが見つかれば幸いです。

社内のロールチェンジでオウンドメディアを立ち上げて編集長になった話

当然と言えば当然ですが、共著者の方の出来上がりを受けてテーマを決めるコトにしていたため、締め切りはかなりキツかったです。他にも上手いやり方はあると思いますが、できる限りいろんな視点を提供するためのやり方です。何とか自分のパートを書き上げ、最後のまとめに突入です。


編集編

プロの編集者の方が行う編集実務とは離れますが、書籍を支える以下のような作業をおこないました。

・始めにあたる本の序を執筆する。
・終わりに添える共著者皆さんの紹介をまとめる。
・締め切りに間に合うように応援する。
・1冊の本としてまとめた時に表記の揺れや用法の誤り、誤植を修正する。

序は本の紹介でもあり、一番最初に書いた原稿になります。時代背景、テーマとして扱うブログの定義、そして書籍が目指すモノを簡単にまとめました。6人の共著者の持ち味を意識して表現するコトを心掛けています。序の趣旨が実際に中身とシンクロできていると幸いです。

続いて、共著者の紹介文です。これは各自紹介文を書いていただいています。ケースによりひととなりを知っている自分が盛り込んでいただきたいコトを簡単に伝えて補記して貰います。SNSのアカウントを掲載する点はポイントのひとつです。

締め切りに向けた進行管理は緩過ぎず厳し過ぎず、距離感を大事に常に近くにいる気配が出れば良いかな、と考えてすすめました。状況をシェアする、リマインドする、困りごとをヒアリングするなどごく一般的なこコトばかりです。自分も執筆者なので"並走・伴走"するイメージです。

最後は、校正に近い作業です。この時はWordの機能を活用し文意を損なわない形で行いました。実際に頼ってみるととても賢く効率的に校正を行えました。ソフトウェアの進化はとても助けになります。

作業完了です。以降、製本へ。トップ画像が完成した紙本です。

終わりに…

#ブログを書こう 」をテーマに書いた本がどのように形になったのか、シンプルに3つのフェーズでお伝えしました。共著本をまとめる機会に恵まれ、体験できたコトは幸運でした。ひとりで書く時には気付かないポイントが見えたり、締め切り前のジリジリした緊張感を味わえたり、リーダーに手を上げて良かったです。

書くコトは奥が深く、まだスタート地点が見えていない感覚です。それはゴールがない道をコツコツ歩き続けるコトだからなのかもしれません。そんな取り組みを共に歩んだ仲間をご紹介します(敬称略)。

Thanks all !!
共著者の皆さん: 田中正吾 - Seigo Tanaka (@1ft_seabass) 、Takeshi Nick Osanai (@Nick_smallworld) 、職業「戸倉彩」(@ayatokura) 、Kunihisa Abukawa (@kabukawa)丸山ひかる(@maruyamahiakru) 、表紙デザイン: Taiji (@taiponrock) 、サークルリーダー: Atsushi (@goofmint) 

…爆速でアウトプット出来る仲間と新たな企画に取り掛かろうとしています。そのうち、ご紹介できるよう楽しんでいきます。また「書くストーリー」でお会いしましょう。

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