就活の軸について考える

はじめに

この記事はあくあたん工房GWアドベントカレンダー最終日の記事です.
他の記事を読んでない方も,これをきっかけにのぞいていただければと思います.

さてGWが終わると,早い人は就職活動が徐々に始まりますね.
その一方で多くの人が,初めての就活に何をすればよくわからず,ネットでググったり先輩や友達に相談したりするのではないのでしょうか. そうしているとおそらくどこかで「就活の軸」というワードが出てきたり,あるいは企業との面談や面接で「あなたの就活の軸は何ですか?」と聞かれたりするかと思います.

ここでは就活の軸について,そもそもこの軸は必要なのか,そしてどのようにしてこの軸を作っていくのか自身の考えをまとめました.
なおこの記事ではプログラマ・ITエンジニア職を主な対象にしており,内容の多くが筆者の私見である点に留意していただければと思います.

就活の軸の必要性

さてまず初めに就活の軸を作る必要があるのかについて考えてみましょう. といっても僕を含め,多くの人が多少なりとも必要だと感じているのではないかと思うので,この軸の必要性についてもう少し深掘りします.

日本には数百万社の企業が存在している一方,内定を承諾できる企業は一つだけです. 自分の志望分野やそもそも採用活動をしているかで絞られるにせよ,やはりそれだけで一社に絞り切ることは難しいかと思います.
そのため,多くの就活生が消極的な理由であれ,積極的な理由であれ,何かしらの基準を以って企業を選択する場面が出てきます. ただ選ぶだけなら神頼みでもよいかもしれません. しかし,どこに就職するかは今後の人生に影響するため,多くの人が納得のいく選択をしたいと思っていることでしょう. そんなときに就活の軸が確立していれば,その軸に基づいて選択をすることで,なぜその企業を選んだのか明確な理由づけをすることができます. 加えて,そういった選択は,後々振り返ったときにも納得のいく選択になると考えています. すなわち就活の軸をもつことは,今だけでなく今後の自分にとっても納得のできる選択につながるため,必要なのではないかと僕は考えています.

就活の軸とは

では改めて,そもそも就活の軸とは何でしょう?
自分は就活の軸とは,就職する企業に対して自身が期待することだと捉えています. おそらく万人にとって良いという企業は世の中にはほぼ無く,何かしらの強み弱みをもっているかと思います. これらの各企業の強み弱みに対して,自分の価値観に基づいた重みをつけてくれるものが就活の軸なのではないかと自分は考えています.
一方で,これは企業を選ぶ基準そのものとは異なると思っています. 企業を選ぶ基準は軸に対して,企業のどの側面を評価するか観点を与えたときに現れるものだと考えています.

就活の軸の作り方

さてそれでは就活の軸はどのようにして作ればいいのでしょう?
これについては,人それぞれ様々な方法があるかと思いますが,ここでは選択基準から作る方法と自身の経験から作る方法の二つについて書きます.

選択基準から作る方法では,まずパッと思いつく,こういう企業で働きたいなという項目をいくつか書き出します. 例えば「〇〇という言語を使って開発している」や「チーム間の異動がしやすい」などです. これらの項目はより具体的であるとよいかと思います. 次はそれらの項目の共通項を探します. 例えば「挑戦がしやすい」や「働くことを楽しめる」といったことが挙げられるかと思います. この共通項,または複数あればそれらをまとめたものが就活の軸となります.

自身の経験から作る方法では,自分の開発経験や,インターンの経験で感じたことをもとに軸を考えます. おそらくそういった経験の中には,自分が良かったと感じたこと,悪かったと感じたことがあるかと思います. それらの今まで感じたことを書き出し,それらの共通項を見つけることで,自分が何を大切にしているかを明確にし,就活の軸を作ります.

大抵,就活の軸は一文で簡潔に表されるものになるのではないかと思います. もし,複数であったり長文になっているようであれば,軸ではなく選択基準そのものになっているかもしれません. そうなったときは一度見直してみることをおすすめします.

おわりに

今回は就活の軸について自分の考えをまとめました.
自分は就活中に色々と悩む場面が多く,どれを選択するかということに加えて,どうやって選択すれば後悔しないかをよく考えていました. この記事はそのとき考えていたことを,改めて自分なりにまとめてみたものでした.

拙い文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございます.この記事がこれから就活に挑む誰かの役に立てれば幸いです.