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【動画でふりかえり】RPAユーザー集団が贈る、RPA・DXの様々なTips集~DIGITAL WORLD ONLINE 2020summer~(RPA Community)

STAY HOMEのゴールデンウィークの集中学習ですが、さすがに最近はネタが尽きてきた感がある・・・・そこで最近は昨年、まだレポートを書くようになっていなかった時の動画をすこし見直しています。そこで見つけたのがこの動画2020年8月27日に開催されたRPABANK主催「DIGITAL WORLD ONLINE」にてRPACommnityが実施したセミナー枠「RPAユーザー集団が贈る、RPA・DXの様々なTips集」のイベント動画。今日はここを見て勉強します。

動画はこちら、今回はそれぞれのLTの開始時間をタイトル横に書いておきます


LT内容は以下の通り、これを見てもコミュニティに集まる人たちの多様性がうかがえますね。

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【06:52】RPAと上司と私の安定稼働Tops:もりしーさん

一番手もりしーさんのLTは「RPA」ではなく「RPA」プロジェクトの安定化がテーマです。

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RPA幻滅気に入り、RPAプロジェクトが修了してしまったり、縮小される話が聞こえてきます・・・・
存続、継続のポイントは「RPAで会社の何に貢献しているか?}

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会社の経営層は財務諸表上の数字と組織に注目します。そのうちRPAは会計につながる効果を生みますが、その効果はよくある「工数削減」だけではありません。リードタイム削減で在庫量を減らしたり、内製化を行って外注費を減らしたり、マーケティング作業の効率化で売上に貢献したりと財務諸表准のいろいろな所に影響するものです。

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ぜひ、RPAの導入効果を財務諸表上のどこに貢献しているかを明確にして上に説明してください。



【15:40】RPAで成功に近づくためのTips:ピクジさん

次はピクジさんのLT。「RPA成功に必要な条件」の話です。

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RPA成功の条件と考えるとRPAツールの性能や機能に目が行ってしまいますが、大事なのは業務分析や調査力、そして問題に対する柔軟性や業務改善力がカギとなります。

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世の中の失敗例を見てみても、プロセスそのものの改善をせずにRPAが膨大なものになりとん挫したとか、目的の業務海鮮にあっていないRPAツールを導入してしまったとか、業務を分析したり改善しなかったことで失敗する例が多いです。

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そこで提案したいのは既存のサービスを利用する事。振込を代行業者にお願いしたり、基幹システムそのものを見直したり・・・・そうすると「RPAは不要」となりますが、そうではありません

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RPAはあくまでも業務改善のためのツールなので、RPAで対応すべき改善もあります。


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携帯ショップさんの実際の成功例ですが、もらったEXCELを統合して印刷し、それを銀行の振込画面に登録する業務でしたが、業務分析の結果、EXCELの統合のところだけを自動化し、実際の振込作業は代行業者にお願いすることで大きな効果を得られた例です・・・が自動化もRPAではなく、プログラミング言語のPytonを使いました。

大事な事は「RPAを導入して業務効率化する」ではなく「業務効率化のためにRPAを導入する」ことです。目的が大事です。

まとめ
・RPAでの自動化にこだわらない
・まずは業務を見直そう
・既存の製品で出来ることはやってしまおう!
・RPAにあった設計を
・RPAは手段であり、目的ではない!!



【23::00】らむだ式!!すぐできるRPA適用業務の見つけ方:らむださん

三番手は北海道のらむださんです。テーマは「RPA導入対象業務の見つけ方」

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RPA推進の流れの中で重要なものの一つがRPA適用業務の選定です。募集結果や要望の中からどうやってRPA化の対象業務を選び出すかをまとめてみました。

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RPA開発対象候補を6つの観点で評価しています。
・流用可否:過去に作ったロボットを流用できる(開発工数が少ない)
・業務工数:効果が大きいもの(ROIの観点)
・作業頻度:ロボットの利用頻度が多い(ROIの観点)
・業務内容:人の判断があると効果が上がりにくい
・業務変更:業務変更やシステムの改定予定があると安定しない、短命
・システム横断:業務手順がEXCELだけならマクロを使用

実際の判断例です

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・これは工数が少ないのと、人の判断が入るため見送りになりました。

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これは新規ですが工数も多く、人の判断も少なかったので作成対象となり、いまも成果を上げています。

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評価方法を整理することで以下の効果があります
・誰が見てもわかる
・費用対効果が生まれやすい業務から着手できる
・優先順位がつけやすい
・上層部への説明もしやすい

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ですが、よく調べてみると同じだと思っていた業務が作業者別に手順やフォームが違っていたり。類似業務の場合に差が出なかったりするなど問題があることも分かったので今後は以下を考えています
・業務標準化の項目を追加
・5段階評価を採用

【31:22】50年続いている手芸屋が年間5760時間の削減をできた理由とTips:若井さん

次は老舗手芸屋さんで業務改善をしてきた若井さん。LTのテーマは「RPA導入が出来た理由」でアナログな会社に導入した知見からのポイントでした。

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若井さんが2018年に入社した時は予想よりもアナログな会社で、伝票は5枚複写、しかもお客さんがメールやFAXを使えないため電話をかけてくる・・・といった状態でした。
最初RPA導入を宣言したけれども「予算が出ない」「システム嫌い」「スマホで操作したい」「セキュリティ」など無茶な制約になってしまいましたがGoogleスプレッドシートとGoogle Apps Scriptを使う事で解決しました。

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それから様々なシステムを作成し高い効果を上げ、それぞれで開発できるよういろんな人に教えた結果、年間5760時間の工数削減を実現し、固定費削減や売上拡大に寄与しただけでなく、今ではRPAコンサルなどの仕事も植え終えるようになりました。

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それがなぜ実現できたのかというと「覚悟」です。
RPA導入はものすごく大変で、それを乗り越えていくためにはそれ相応の覚悟が必要です。

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実際に若井さんの会社で起きた壁です。これをひとつづつ解消しました。

時間が無い
・全体の業務についてヒアリング、
 実際に目で見て定常業務を洗い出すことが重要
 定常業務は担当者から見て削減してほしい業務ではない
・リストにして優先順位を決める
 優先順位の高い順から試していく
 施策が正しければ時間を空けることが出来る

予算が無い

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・無料で解決できる方法をさまざまピックアップ
・点数の高い所からチャレンジして失敗しながらGoogleAppScriptにたどり着いた。
・予算が無くても探せばあったものがある

効果が出ない
・少ししか効果が出ないケースが発生
・RPA推進は生もの ~スピードが遅いと飽きられてしまう
・効果が出るもの+最小限で作れるものを優先開発

社内からの不満
・「システムが嫌い」「新しい作業が増える」「今までのやり方が早い」
・効果が出る事をちゃんと伝える。成功した場合の個人の未来を見せる
・それでも反対はいる ~効果を信じて押し切る覚悟が必要
・進めた結果良い評価が出てくる

まとめ
・始めるときには優先度決めから
・優先度は重要かつすぐにできるもの
予算にあったツールは見つかる
・従業員には成功した未来も見せる
・RPA推進は覚悟が必要

【41:30】DXの落とし穴:MrSUZUKIさん

次は静岡のMrSUZUKIさんです。テーマはDXのアプローチについてです。

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RPAやDXに限らず、ITテクノロジーを導入するのに一番大事なのは「目的の明確化」です。目的無くしてはDXは進みません。

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DXのアプローチは他と同じで、情報収集して、ニーズを把握して、ソリューションを選定し・・・・それを体制構築など会社がバックアップすることがポイントです・

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DXの落とし穴は各プロセスに潜んでいます。効果のない目先のデジタル化をすすめてしまったり、ソリューションありきになってしまったり、評価ができなかったり・・・・などが挙げられます。

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そうならないために人材を確保したり評価基準を決めたり、穴にはまらないようにしておくことが重要ですが、一番大事な事は「目的があいまい」です。もう一度立ち止まって再考してください。

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【49:00】UiPath初心者向けTips:はなっちさん

トリはUiPathMVPのはなっち!さん。はなっちさんは新人のためのUiPathのTipsです。最後はガチのRPAネタです。

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最近UiPath Studioで変数を指定するときの選択肢に「DataTable型」が追加されましたので、これを今回はまとめてみます。

①出力用のData Table型領域を生成したい

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「範囲を読み込み」アクティビティで出力用のEXCELのタイトル範囲だけを指定するとまとめて作成できます。

②Data Tableの列名を変更したい

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①で取り込んで出来てしまった変な列名を変更するには「代入」アクティビティで再設定することで解決します。

③Data Tableを処理していくときに行の番号を振りたい(1)

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 DataTableを処理していくときに行の番号を振りたいときには「データ列の追加」を使ってInt32型、列名「SEQ」を追加し、各行のSEQ欄に「現在のインデックス」の値を転記します。

④Data Tableを処理していくときに行の番号を振りたい(1)

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繰り返し処理を避けたい場合には新しいDataTable域を定義して、「データ列の追加」から児童インクリメントを「True]、Int32型、列名を追加します。そこから「テータテーブルをマージ」で新しいDataTable域にAddモードでマージします。

⑤日付などDataTableに固定値を設定したい

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新しいDataTable域を用意し「データ列の追加」で規定値にNow、DateTime列名に「日付」を追加します。これもまた「データテーブルをマージのAddモードでマージします。

⑥出力用のDataTable型領域に仕上げたい

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「データテーブルのマージ」のIgnoreモードマージします。

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全体の流れ(つかいどころ)はこちらです。DataTable型はやはりマスターしておくべきものと思います

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RPACommunity

自動化・RPA・業務改善・働き方改革に興味のあるメンバーで構成!RPA業界では初の完全な「ユーザー主体」「オフライン主体」コミュニティ。
特定企業・団体の主導/運営ではない、純粋な「ユーザーメインのコミュニティ」です。
※企業ではなく、ユーザーが主体となって運営。また、法人ではなく非営利の任意団体です。

RPAをベースに情報共有・学ぶ事が主な目的ですが、RPAツールだけに捕らわれず、全てのITツール・IT技術・ソフトウェア・ハードウェアを活用し、業務改善や働き方改革に繋がる事を意識した学びとリアルな交流の場を全国各地に提供しています。
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