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【動画で勉強】行政事例:泉大津市の業務改革!(RPACommunity)

STAY HOMEの動画勉強ですが、今日は2020年6月17日に開催した関西スペシャルより、大阪府 泉大津市さんのセミナー部分について学びたいと思います。
一応資料の加工はNGとのことなので、かなり要約してテキストだけ書きます。
興味を持ったらぜひぜひ動画のほうを見ていただければと思います。

資料もあります


泉大津市について

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・大阪府南部の都市で人口7万人の小さな市
・関空まで電車で20分、難波まで電車で20分
・毛布の生産日本一

プロジェクトを始めた理由
・人口の減少が予測される
・市の職員の減少(他市に比べてすでに少ない職員数)
・複雑な業務が増える(国からの権限移譲、コロナ給付金など)
・少子高齢化で社会構造が変わる、施策が変わる
・大規模な災害対応にも対応が必要

今と同質なサービスを維持できるか?新しい施策に対応できるか
職員がやるべき仕事が出来るか

プロジェクトで何をしたか
・自治体の業務のどこにボトルネックがあるのか可視化
・業務棚卸を実施
・全部はできないので12の部署を対象に行った
・繁忙期のある窓口業務がある部署をターゲットにした
・時間外勤務が多い内部管理を行っている部署
・どんな業務、プロセス、作業時間、課題を可視化して対応策を検討

業務棚卸
・仕事のプロセスの流れに沿って洗い出しをする
・プロセスが固まってから属性(作業者、全体のなかの作業時間の割合、コア業務/ノンコア業務、処理媒体)を把握

分析とその結果
・「申請受付」「入力作業」など似ている作業ごとに18個の事務の属性に分類
・職員がやらないといけないかを分類
・属性ごとにどれぐらいの作業量なのかを把握
・入力、入力確認、データ抽出、書類作成など簡単な作業が約半分
・市民に直接対応する仕事は1割~2割しかない
・入力に関わる作業が非常に多いことが分かった。(課によっては1/3)
・全体の4割がコア業務、正職員のコア業務の割合が少ない

改善策の検討
・予算と人的リソースを考慮し基準を決めて着手する。
・削減効果が高い、部門共通、横展開などの視点で抽出
・入力と確認の部分の改善・・・RPAの導入
・システムのカスタマイズが必要な部分をRPAで代替

実証実験
・PoC(実証実験)から
・入力元の情報がデータにすでになっている業務を洗い出した
・対象業務がある部署を公募したが・・・誰も手を上げなかった
・WinActorの無料トライアルで実証実験・・・・効果が実証できた
・WinActorはUIがわかりやすいという話を聞いていたので
・給与管理と軽自動車税の2業務を対象に実施
・給与業務は業務の流れは変わっていないが、大部分をRPAで効率化できた
・軽自動車税は自動化効果は少ないが入力間違いの減少という効果もあった
・自動化の効果は給与業務で75%、軽自動車税業務25%
・自動化できた時価餡をコア業務に使ったり、新しい政策を考える時間に使える。
・詳細のフローを分析してRPAを導入する事は全体のフローを見直すきっかけ

課題
・実証実験のためには一時的に業務量が増える、各部署の協力が得られない
・財政部門の納得、予算付けが難しい。費用対効果はすぐには出ない。
・誰がシナリオを作るか?小規模自治体は職員で内製をする
・紙が多いのでAI-OCRや電子申請を考えないと・・・

これから
・少しずつ広めていく。・2業務→4業務


<資料>

泉大津市業務改革推進プロジェクト報告書

平成30年度業務改革モデルプロジェクト




<RPACommunityの理念・目的・行動規範>

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