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【イベントレポ】ふりかえりカンファレンスMini #2 ふりかえりの問題分析をみんなでやってみよう

2021年4月10日に開催された日本初のふりかえりのカンファレンス「ふりかえりカンファレンス」を受けて開催されている「ふりかえりカンファレンスmini」の4月30日に開催された#2についてレポートします。

動画も公開されています


イベントの概要

今回は「ふりかえりカンファレンス」のアウトプットレーンの「ふりかえりの傾向と対策 ~「ふりかえりのふりかえり」から作法を学ぶ」のワークショップを行った安達 賢二さんによる続編、前回挙げられたふりかえりでよく起こりがちな問題を一緒に分析して、モデル化するワークショップを二時間で行うものです。

このイベントの見方

このイベントは主にふたつのインプットがあると思います。

・ワークショップを通して問題の分析、モデル化の実践について学ぶことができる。

・ワークショップの中のテーマであるふりかえりのふりかえりによってふりかえりの課題について整理ができる。

それと同時にこれもあったかなと思います。
・参加者が自分の経験として身につける為のよりよいワークショップの進め方を見て学ぶ。
・オンラインで双方向のコミュニケーションがとれるイベントの進め方の例を学ぶ。

なんかいろいろお得でした。

ここからは気がついたポイントをメモします。

問題の分析、モデル化の実践

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ワークショップについて

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・ふりかえりカンファレンスで紹介した虫の目と鳥の目で分析するという話のうち右側の分析の図をつくるのが今回のワークショップ。
・前回のふりかえりのふりかえりをした結果の情報を使う
・実践→失敗→ふりかえり を最低3回は行う。
・失敗してもタダでは起きない。本気の失敗には価値がある。
・実際のワーク環境は株式会社レビィさんのBalus2.0を使用

要素を読み解いてやんわり配置する

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・上部に分類するカテゴリ(ふりかえりのプロセス/ライフサイクル)があるので付箋を配置する。
・中身をちゃんと読む。わからない時は説明できるようにすれば仮説を立てても良い。書いた人に聞くのが良いが今回は居ないのでこの対応。この手法は市場調査でも使える。
・5分でやる
・次以降のステップをやり易くするための作業なので未完成でも良い。
・ここでいちどふりかえり

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要因と結果の関係があれば矢印で結ぶ 

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・要因と結果が逆になる、時系列の関係だけで要因と結果ではないケースには注意
・要因と結果が一枚の付箋にある場合は分ける
・線がクロスする場合は付箋の場所を変えて整理する。
・繋げるのは難しい。
・わかりやすいところからやっていく
・隣同士ではなく少し先になって因果関係があるものがある。でも隣同士が見つけやすいのでそこからやる。
・6〜7割結びつくものはとりあえず結びつける。後で変えても良い。
・失敗してOK。何回でもやり直すもの。
・要素の数は20くらいが分析の限界

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・要素はくくる。(図のように)
・要素にくくっても個別の要素に繋げても良い。
・より的確な状況把握をするために隠れた要素は追加して良い。(色は変える)
・最終形はごちゃごちゃ感がなく、なるほどとわかりやすくなっているのがゴール。
・この要素は何を言いたいのか判らない限り進まない。具体的に落とすところが大事。
・この段階ては循環を意識する必要は無い。
・ライフサイクルのひとサイクルをカバーするのが大事
・その先は次のサイクルに影響するのは何かを考える。それは別途やるほうが混乱を招きにくい。
・先にグルーピングさせなかったのは、必要性を感じてもらう為で、本番は最初からやって良い。

一部分だけでも説明できるよう整理する

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・ゾーン化することで関係線を減らせる。

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・循環を意識すると悪循環、好循環の判断がつきやすい。
・今のサイクルをいったん完成させる。

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・みんなで考えるから気が付ける。
・たくさん居るから進みづらい面もある。

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・自分ひとりで考える場合でも声に出してみる。

最終のふりかえり

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・もっともインパクトのあったものを挙げる。

最後に伝えたい事

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・今回は構造化のワーク
・この後はどこを直したいのか、それに結びつけるのは何かを考える。
・そこはおいておいてリソースを考えて最も効果的な場所にアプローチする。

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・普段のふりかえりを併用して普段のふりかえりと全体のふりかえりを併用させて打ち崩しながらパフォーマンスをあげてゆく
・これをモデリング化していくと組織で使える材料になる。

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・大切なのは図ではなくて、試行錯誤した対話や経験、新たな発見の共有。

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・事象分析結果はモデルでしかない、参考にしても絶対視はしない。モノに対する対応能力が上がるためのもので、すべての正解でない。

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ふりかえりの課題

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・参加人数が多い。
 発言できない人が多くなる
・ふりかえりの観点があいまい
・ふりかえりの構図がトップvs現場
・居心地が悪い
 次回のふりかえりで発言しないに繋がる
 ループていろんなところに影響している。
 話さなくなる。心理的安全性がない
 スマートてはない。
 主体性が持てなくなる
・発言するメンバーが偏る
・「しょうがない」でまとめてしまう
 具体性のないアクションに繋がる。
・問題vs私たちにならない
・ Tryしっぱなし
・KeepとProblemどちらに時間を割くのか
 計画段階で判断するか、実施段階で判断するか
・決められた時間で終わらない
 声の大きい人が延々と喋っている。
・新しい手法にチャレンジする機会が減っている。
・困り事がみつからないと書けない
・場の設計
・アクションが個人のものになっている


ワークショップの進め方

・ワークに必要な時間よりも短い時間でブレイクアウトルームを解除して、途中で解説を入れる。オフラインではよくあったけどオンラインでやるのも効果的に感じました。
・正解を伝えず、わざと小さな失敗を意図的にさせていたのは「なぜ必要か?」が理解しやすい。
・ツールの使い方を丁寧に説明していてわかりやすそうだった。
・最初に短時間だけでチームビルディングだけを行う。(自己紹介と役割決め、チーム名)
・構造化だけても大変なので、その前段階は混乱しないように、やった状態からスタートしている。


イベントの進め方

・ワークショップでチーム分けをするときに全部zoomのブレイクアウトルームに分けるのではなくて配信用に1チームをメインに残す。
・配信用のチームメンバーは配信しても大丈夫な人にする。

感想

YouTubeで見ただけですが、腹落ち具合はやっぱりワークショップに参加したほうがいい感じだと思います。でもその時間はどうしてもフルで参加出来ないとか2時間連続が確保出来ないのでスマホで視聴という方(自分もそう)でも充分にふりかえりが擬似体験できると感じました。
ふりかえりには限りませんが、今必要なのは対応できる能力を鍛える事。ついつい知識とかノウハウやマニュアルみたいなモノをを求めてしまう自分に反省です。

ふりかえりカンファレンスmini

connpassページから

皆さんは「ふりかえり」をご存知ですか?
個人・チーム・組織の成長と密接に結びつき、成長をより加速させていくための活動である「ふりかえり」。
自身の活動を見つめなおし、次の活力へと繋げていく活動です。



ふりかえりガイドブックもよろしくです


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